01 何処までがアンタの為で、何処からが己の為なのだろう。
02 あれほど交わした他愛ない会話は、一体何の意味を孕んでいたというのだろうか。終わりは思わず笑ってしまうほど、こんなにもあっけない。
03 喩え、この身が朽ちようと決して消えない人がいる。こんなにもちっぽけな私が護れるものがまだあるというのなら。
04 倖せな夢ならばどうか見せないで。どうせまた私は意地悪な蜃気楼に手を伸ばしてしまうだけから。
05 この知らないふりが長続きしないことはわかっていた。
06 何のエゴのつもりだったのだろう。自分は彼女に愛されていないだなんて。
07 お前を追いかける足を本当に止めてしまってもよかったのだろうか。そんな後悔に未だ苛まれる。
08 大丈夫。すぐ終わるから。
09 聴こえたのなら返事をしてよ。貴方を感じることが出来ないと、私は狂ってしまいそう。
10 少しでも償える罪を拾っては、さしてたくましくもない両腕で必死に抱きしめる。


11 歩みを止めた足に、もはや利用価値などあったのだろうか。
12 弱い自分を、愛せたのは自分だけだと思っていた。
13 身が滅んでもなお、あの人の傍に居たかった。
14 死ぬことを怖いと思ったのは初めてだった。
15 その足跡を消さないようにと代わりに少女は泪を落とす。
16 汚くて、冷たくて、儚い手の中に見たもの。
17 息苦しさの根源を私はきっと知っている。
18 この扉を開けてもいいのか。
19 どうせ死ぬのなら、一度でいいから名が欲しかった。
20 お願いだから。この人だけは連れて行かないでと誰に縋ったらいいのだろう。

21 絶望の色を知っていますか。
22 傷つけることを怖れた。
23 死ぬことよりも生きることがただ恐い。
24 届きそうで伸ばした手は、触れることすらできなかった。
25 この足で歩き出すのはずるいだろうか。
26 喩え毒を煽ってでも護るべきものはある。
27 なくなって初めて気付く玩具の価値観。
28 この世で一番愚かな言葉。
29 震える魂が隠れる場所。
30 一瞬でも愛していると思っていた。

















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